「くしろエコ・フェア」は、私たちの暮らしと環境のつながりを見つめ直し、地域でできるエコな取り組みを共有するために、2007年から始まりました。自然豊かな釧路の地で、子どもから大人まで多くの市民が参加し、環境について学び、語り合う場として発展してきました。
地域の学校・行政・市民団体・企業など多様な主体が連携し、環境標語・絵画コンクールや講演会、展示、体験型ブースなどを通して、持続可能な社会の実現に向けたメッセージを発信しています。コロナ禍による中断を経て、2023年には「SDGs」をテーマに再始動し、環境のみならず広く社会課題に目を向ける場として再構築されました。
広がるテーマ、深まるつながり
初期は地域の自然保全やエネルギー問題など、環境を中心としたテーマが主でしたが、近年では「SDGs(持続可能な開発目標)」や多世代交流、地域循環型社会の形成など、社会全体の課題とも深くつながる内容へと発展しています。
「環境にやさしい暮らしって何だろう?」「子どもたちにどんな未来を残せるだろう?」――そうした問いを、市民一人ひとりが持ち寄り、考える時間と空間が、このフェアにはあります。
これからも、くしろから環境の未来へ
「くしろエコ・フェア」は、市民、行政、教育機関、NPOなどが協力してつくる参加型のイベントです。2025年以降も地域の特色を活かしながら、環境と人をつなぐ活動を続けていきます。変わりゆく社会のなかでも、「地域からできること」を考えるこのフェアが、多くの出会いと学びの場になっていくことを願っています。